インプラント・歯の移植
歯科用インプラントとは、天然歯の代用となる人工歯根のことです。虫歯や歯周病で歯が失われた顎の骨に、チタン製の人工の根を埋め込み、それを土台にして、その上に人工の歯を被せます。従来の入れ歯では、硬いものが十分に噛めない、違和感が大きい、見た目が悪いといった欠点がありました。また、ブリッジでは、健康な歯を削らなければならない、失われた歯が多ければ適応できないといった欠点がありました。それらの問題をすべて解決してくれるのが「インプラント治療」です。
インプラント治療によって、違和感や異物感に悩まされることもなく、しっかりと噛める、自然で美しい口元を手に入れることができます。
つまり、インプラント治療は、これまでの入れ歯やブリッジでは満足できなかった“食べる、話す、笑う”といったお口の本来の機能が回復できる夢の治療法といえます。
また、インプラントと骨が、しっかりと結合する特性を生かして、近年では、矯正治療の固定源にも用いられるなど、その有用性は、ますます広がりをみせています。 今後も、より一層、身近な治療法になっていくことでしょう。
インプラントの構造

人工の根には、チタンが使用されます。チタンは人体への親和性が高く、心臓のペースメーカ等にも使われている材料です。チタンは、金属でありながら、骨と直接、結合する特性を持っており、また金属アレルギーの報告がない材料としても知られています。取り付ける人工の歯も、他の歯との噛みあわせやバランス等を考慮した、精密で機能的な歯を作ります。
この人工歯には、大きく分けて
(1)完全に固定する方法と(2)義歯を取り付ける方法の2種類のタイプがあります。
| 良く噛めて見た目も天然の歯と変わりなく、きれいです。 | インプラントの上部に棒状、または球状の維持装置を取り付け、入れ歯を固定します。この方法だと、インプラントを入れる本数が少なくてすみますが、義歯を毎日取り外して、きれいに洗浄する必要があります。天然の歯に取り付ける義歯に比べると、バネやプラスティック等の床が必要なく、しっかりと固定されます。 |
| 【完全に固定する方法】 | 【義歯を取り付ける方法 】 |
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インプラントの利点

入れ歯・ブリッジとの違い
- 部分入れ歯
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取り外しができるのでブリッジのように健康な周りの歯を削らずにすむというメリットがあります。しかし、入れ歯を止めるバネが目立ち見た目が悪く、不安定なため咬む力は弱くなります。さらに、違和感があります。
- ブリッジ
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失った歯の本数が少ない場合によく使われる方法です。取り外し式の部分入れ歯に比べれば、安定していますし、咬む力も回復できます。しかし、ブリッジは人工歯を支える健康な歯に負担をかけ、ブリッジを支える健康な歯を削らなければなりません。
- インプラント
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ブリッジよりも格段に安定がよく、健康なまわりの歯を削る必要もありません。外見上も不自然さがなく、しっかり固定され、ほかの歯に負担をかけません。また、咬む力もあり天然の歯と変わらない食感を楽しめます。
また歯を抜くと抜いた部分の骨は吸収されていきますが、インプラントを入れることにより咬む力がしっかりと顎の骨にも伝わることにより骨の吸収を抑えます。
インプラント治療の流れ
- インプラント治療前の処置
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カウンセリングをはじめレントゲン、口腔内写真撮影などによる十分な診断の後、インプラント治療に関する方針・計画の説明をいたします。顎の骨の状態、歯肉の状態、失った歯の噛みあわせの部分などを考慮し、機能性に優れ、見た目にも美しいインプラントを行えるように、綿密な治療計画を立てます。
症例によっては、インプラントの手術を行う前に、骨や歯肉に対する処置もしくは治療を行う必要がある場合もあります。
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- インプラントの埋め込み手術 (一次手術)
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インプラントを局所麻酔下で骨のなかに埋め込みます。麻酔を行うため痛みはほとんどありません。顎の骨に、インプラント埋入用の孔を開け、そこに純チタン製のインプラント体を埋め込みます。インプラント1本あたりの手術の規模は、臼歯・親知らずの抜歯と同程度です。本数にもよりますが、通常は2時間程度の日帰り手術です。
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- インプラントと骨の結合安定期間
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インプラントと骨がしっかりと結合するまで2ヶ月~6ヶ月待ちます。
骨とインプラントが結合する期間には、骨の状態などによって、個人差があります。
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- 安定期間後の頭出し手術 (二次手術)
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埋まっているインプラントの頭を出し、人工の歯を接続するアバットメントという土台を取り付けます。この段階で外科処置はすべて終わりです。
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- 人工歯の型取りと装着
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人工歯の型を取り、歯並びや色をチェックしながら人工歯をつくります。人工歯が完成したら、いよいよ装着。インプラント治療の完了です。
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- 治療後の定期検診
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治療が終った後は、定期的に検査をし、プロの手によるメインテナンスを行います。
※定期検診の期間は口腔内の状況によって異なります。
症例
より安全確実なインプラントに向けて・・・
インプラント治療をより安全、確実に行うためには、顎の骨の状態を詳しく調べることが重要です。当院ではCT検査を行い骨の断面画像を撮影し、その画像を見ながら治療の計画を立てます。CT検査によるインプラント治療は、より安全で、無理のない治療を実現した最新の治療法です。 CTとはコンピューター断層撮影(computed tomography)の略で、X線とコンピューターを使って体の断面を輪切りの状態(断面画像)で見ることができるようにする装置です。断面画像からは、体の各臓器の形態、大きさ、位置などを確認することができます。CTで撮影した画像からは、顎の骨の形や硬さがわかるだけでなく、鼻の病気や神経の位置なども調べることができるのです。 さらに当院ではCT撮影後、コンピューター上でインプラント埋入の的確な位置を決定し、それを画像ソフト(i-CAT)でシミュレーションし、それをもとに手術用のサージカルガイドをCAD/CAMにて製作するといった確実で安全な最先端の治療システムを導入しています。
当院でのインプラント治療について
現在インプラント治療は長期におけるデータにより、非常に良好な結果が得られています。基本的には、年齢に関係なく、ほとんどの人に施術が可能ですが、外科手術を行いますので、術前に十分な診査が必要になります。そのため当院では、日本初の「インプラントナビゲーションシステム」を導入することにより、正確で安全な手術を実現することが可能となりました。本システムは、大阪大学歯学部発のベンチャー企業が開発したもので、最先端のIT、メカトロニクスの技術を駆使することで、インプラントの成功率を高めることに成功しました。 これは、従来のインプラント治療法とは異なり、CT撮影後、コンピューター上でインプラント埋入の的確な位置を決定し、それを画像ソフトでシミュレーションし、それをもとに手術用のサージカルガイドをCAD/CAMにて製作するといった次世代のシステムといえます。 本システムを利用することにより、従来では骨の量が少ないために不可能と診断された症例も、術前に適切な診断を行い、サイナスリフトやGBRなどの特殊な技法を用いることでインプラントを行うことも可能になりました。 インプラントに装着する人工歯にはセラミックなどを用い、噛みあわせなどの機能面も考慮した上で、天然の歯以上に美しく仕上げます。 またインプラントを行う前には、問診、各種口腔内診査を行い、十分な話し合いをもって、診療方針を固め、インプラントを入れる部位、本数、最適なインプラント体の選択、上部構造や人工歯の設計などを綿密に検討し、患者様にご納得を頂いた上で、診療を開始いたします。歯が抜けてお困りの方、入れ歯に満足されていない方! ぜひ一度ご相談下さい。 〔当医院の代表である福西一浩(大阪大学歯学部臨床准教授、日本口腔インプラント学会 専門医)は、本システム開発のクリニカルアドバイザーとして、大きな貢献をいたしております。〕
「歯の移植」をご存知ですか?
自家歯牙移植とは、すでに歯を失われた部位に不要なご自身の歯を移しかえる治療です。
通常、奥歯が失われた部位に親知らずを利用する場合がほとんどです。
インプラントが人工臓器の移植であるのに対し、自家歯牙移植は天然臓器の移植です。
インプラントに比べ、「歯根膜」と呼ばれる歯を支える靭帯組織の回復も図れるため、まさに「歯の再生」といっても過言ではありません。
ただし、歯の移植には適応症があり、治療を確実に成功させるためには、専門性の高い知識と技術が必要です。
当院では、自家歯牙移植の臨床例を数多く経験しており、これまでにもたくさんの患者様が「歯の移植」によって新しい歯を獲得され、大いに満足のいく良好な予後を経過されています。
大切な歯を失って、次は「インプラント」か?「入れ歯」か?・・・とお悩みの方、一度、私たちといっしょにもう1つの選択肢=「歯の移植」を考えてみませんか?歯の治療には、みなさんの想像以上にさまざまな選択肢があります。きっと満足のいく最善の治療法が見つかるはずです。ぜひご相談にいらしてください。
実際の治療例
治療例①


治療例②






